ものもらいに眼瞼下垂…アイプチで起こるまぶたのトラブル

まぶたの皮膚を固定して、二重のラインを作るアイプチ。手軽にばっちり二重のラインが作れるので、「アイプチが手放せない」という方も多いのではないでしょうか。ただしアイプチは、使い方を間違えるとさまざまなまぶたのトラブルを引き起こすこともあります。まぶたの皮膚が伸びてしまう、ものもらいや眼瞼下垂になってしまうなど、代表的なトラブル例をご紹介します。

まぶたに大きな負担がかかるアイプチ

まぶたの皮膚は、とても薄くてデリケートです。毎日大きな負担をかけていると思わぬトラブルに繋がる可能性があるため、頻繁な使用には注意が必要です。

まぶたの皮膚が伸びてしまう

アイプチを習慣的に使うことで、「まぶたの皮膚が伸びた」という声がよく聞かれます。まぶたの皮膚の厚さは0.6mmほどで、その下には毛細血管や筋肉などの大切な組織があります。アイプチで無理に引っ張り続けることでまぶたの皮膚が引き延ばされ、余計に腫れぼったい目へ…という悪循環に陥るのです。

最悪の場合、眼瞼下垂の危険も!?

アイプチでまぶたの皮膚に負担をかけることで、眼瞼下垂を発症するケースもあります。眼瞼下垂とは、上まぶたの皮膚が覆いかぶさって目が十分に開かない状態のこと。まぶたの皮膚や目を開ける時に働く筋肉「上眼瞼挙筋」がたるみ、発症するとされています。

眼瞼下垂を発症すると腫れぼったい目元になるのに加え、視力の低下や額のシワといったトラブルも現れます。さらに、重度の眼精疲労を併発してしまう可能性も。眼瞼下垂になると目を無理に開こうとする状態が続き、上まぶたやその周辺の筋肉へ必要以上の負担がかかります。その結果、頭や額、肩など目以外の部位へも間接的に悪影響が及んでしまうのです。

眼瞼下垂は自然治癒することがほとんどないため、美容クリニックや眼科などの医療機関で専用の施術を受ける必要があります。アイプチでお手軽に二重まぶたになるはずが、思わぬ症状が出てしまった…ということにならないよう、アイプチの使用頻度を今いちど見直してみてはいかがでしょうか。

ものもらい

ものもらいは、まぶたの一部が赤く腫れて痛みや痒みが発生する症状です。まつげの生え際にある「マイボーム腺」に脂肪が詰まったり、マイボーム腺以外の分泌腺に細菌が感染したりして発生するとされています。アイプチを付け外しする際、目を必要以上にこすっている場合は要注意。細菌がマイボーム線などの分泌腺に付着し、ものもらいになる可能性があります。不衛生な手でアイプチを使うのもNGです。

トラブル防止するには丁寧なケアが不可欠

アイプチを使い続けるためには、まぶたにできるだけ負担をかけないことが大切です。初めてアイプチを使う、または別のアイプチに切り替えるという場合は、パッチテストを行ないましょう。二の腕や太ももの内側など、できるだけ皮膚が柔らかい部位にアイプチを塗り、1日置いてみます。皮膚に異常がなければ、トラブルは発生しにくいといえます。もし異常が発生した場合は使用をやめ、他のアイテムを活用しましょう。

アイプチを剥がす際、強い力で擦って接着剤を落とすのはNGです。皮膚が引っ張られてしまい、皮が伸びる原因になります。ぬるま湯で接着剤を柔らかくしてから、メイクと一緒に落とす方法が安全です。もし接着剤が残ったら、柔らかいコットンを水に濡らして丁寧に拭き取りましょう。その後はスキンケアをしっかり行ない、まぶたの乾燥を防ぐことが大切です。アイプチを使わない日を設けて、まぶたの皮を休ませることも忘れずに。

まぶたに負担をかけず二重になりたい…そんな時は

手軽に使えるアイプチですが、頻繁に使い続けると思わぬトラブルの原因になります。「二重にはなりたいけど、まぶたの皮が伸びたりものもらいになったりするのは怖い」とお悩みの方は、思い切って美容クリニックへ相談するのも手です。急いで施術を決断しなくてもOK。美容クリニックでは無料のカウンセリングが設けられているので、医師へ相談したりアドバイスを仰いだりするチャンスがあります。豊富な専門知識や技術を持った医師なら、患者さん一人ひとりに合った施術やケア方法を提案してくれますよ。

施術を受ける場合は、施術の効果やメリット、デメリットも事前に調べておきましょう。施術時間の長さや副作用、ダウンタイムや施術にかかる費用なども把握しておかないと、施術後に「こんなはずでは…」と後悔することになります。

美容クリニック選びも慎重に行いましょう。カウンセリングの時間は十分に取れるか、施術経験は豊富か、アフターフォローの体制は整っているかなどの点に注目するのがおすすめ。特に、アフターフォローを丁寧に行ってくれるところを選ぶことが大切です。美容クリニックでは施術が済めばそれで終わりではなく、施術によってはダウンタイムや副作用が現れるケースもあります。そんな時、真摯に対応してくれる美容クリニックを選ぶことが重要なのです。

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